Golf Links Takatsuki eNe
(2026年3月26日 リブランディング)
大阪府高槻市大塚町 4-18-1
072-671-0300
- 開場日
- 昭和34年6月7日
- コース
- 18H/5422Y/P70
- 設計
- 阪下広三郎、好村順一、 Y’S Contour Magic
“1番便利、1番経済、一家揃って楽しい” をモットーに
淀川河川敷に生まれたゴルフリンクス
Golf Links Takatsuki eNeは、淀川の河川敷を利用したゴルフ場として、
1959年に高槻ゴルフ倶楽部として開場しました。
以来、「1番便利、1番経済、一家揃って楽しむパブリック・コース」をモットーに、
地域の皆様をはじめ多くの方々に親しまれてきました。
(2026年3月26日 リブランディング)
大阪府高槻市大塚町 4-18-1
072-671-0300
昭和30年代に入って、一級河川の管理者・赤間文三大阪府知事が「ゴルフ場の河川敷利用を積極化」に転機、京都と大阪を結ぶ淀川河川敷に、昭和32年8月京阪GC、9月京阪樟葉パブリックGC(現在はくずはG)が競って開場、2年後れて高槻ゴルフ倶楽部、さらに4年後牧野バークGが追った。関西ゴルフ発達史の大衆化シーンは、淀川の河川敷コースによって拓かれた。中でも「枚方大橋ゴルフリンク・高槻ゴルフ倶楽部」の行き方はユニーク。ブライベートクラブよりもクラブライフを大切にするを謳ったセミパブリックだった。
終戦後、大阪で油脂関係の事業を始めた創業者・佐藤長成は、一等地淀屋橋の住友本社近くに、娯楽センターナニワヤを開業する。上顧客の住友マンに誘われて大阪GC淡輪でゴルフを楽しむが、そこで若いサラリーマンにはゴルフは高嶺の華、安くプレーできるゴルフはないか。折から淀川にふたつのパブリックが開場する。刺激されて、佐藤が企画した事業が、5万円で入会できるセミパブリック高槻ゴルフ倶楽部だった。
場所は、淀川右岸枚方大橋北詰下流の河川敷。京都から25分、大阪へ20分、地名は今は大阪府高槻市、昔は摂津郡国嶋上郷高月邑。起源には諸説がある月が槻(つきの木、ケヤキ)に転訛したものか。縦には京都伏見と大阪を結ぶ水運、横には対岸の枚方・出口と渡し船で北摂と北河内と結ぶ陸路の中継地として大いに栄えた。キリシタン大名・高山ジュスト右近は、高槻城主だった。
昭和34年6月7日、18ホール・5450ヤード・パー70を本開場。コース設計は、施工・阪下建設の阪下広三郎、好村順一。開場直後の9月、近畿地方死者5000人を出した伊勢湾台風に見舞われてコースが冠水、ほとんどのグリーンを流失する不運も。冠水との戦いは、河川敷コースの宿命だが高槻GCは、建設省の河道改修計画にも悩まされた。開場時には、枚方大橋の下流に造った18ホールが昭和39年には、大橋の上流に9ホール、下流に9ホールと分断され、48年には再び下流に18ホールへと戻され、コース側は奔命させられた。落ち着くのは、上流にダムが建設されてから。昭和も終わろうとしていた。昭和54年倶楽部の運営スタイルが、セミパブリックから完全なパブリックに転換する。しかし、ハンディキャップを取得した登録会員によるクラブ競技が年間160回開催されるなど「プライベートクラブ以上のクラブライフを楽しむ」伝統は失われていない。コース改造もこのコース人気の理由で、開場50年間で全18ホールが造り替えられたといわれるほど。改造設計はY’S Contour Magic、2代目社長・佐藤祐康ペンネームだろうか。
ロゴにこめた想い
「シマダタモツ」さんへのインタビュー
今回のリブランディングにあたり、
ロゴの制作をCI/VI計画、グラフィックデザイン、パッケージデザイン、ディスプレイデザインなどを手がけている、
グラフィックデザイナーの「シマダタモツ」さんへ依頼の上、お話をお伺いしました。
歴史あるゴルフ場ということで最初は自然と緊張感もありましたが、同時に「ここから新しい価値をつくれる」というワクワク感もありました。
実際に現地を視察しラウンドしてみると、河川敷とは思えないほど丁寧に整備された景観で、ポテンシャルの高い場所」だと強く感じました。
オリジナリティは常に最優先です。表層的なデザインではなく、その場所やプロジェクトが持つ本質をどう視覚化するかを考えています。
商業デザインはクライアントと共につくるものなので、求められている以上の提案をすることが自分たちの役割。
そこに「これいいね!」って、驚きや喜びが生まれた瞬間が、何よりのモチベーションですね。
ゴルフリンクスタカツキeNeのリニューアルコンセプトを軸に、 ’ゴルフ=敷居が高い、という既存イメージを崩したいと考えました。
もっとカジュアルで、もっと自由で、もっと感覚的に楽しめる。そんな“ひらかれたゴルフ”を表現したいと思いました。
今回のリブランディングで意識したのは、若いプレイヤーが少ない現状を見て、「もっと気軽にゴルフと出会える入口をつくりたい」と感じました。
競技性も格式も大切ですが、まず“気分”が伝わる記号をつくりたいと考え、そこで設計したのが、スマイルとサムズアップを組み合わせたポジティブなアイコンです。
スマイルは Good Face。サムズアップは Good Play / Good!。
プレーの上手い・下手ではなく、「いい表情で楽しむこと」が、この場所の価値になる。そのメッセージを直感的に伝えるため、シンプルで強い記号性を持たせました。
ロゴは単なるマークではなく、このゴルフ場の“空気感”そのもの。このロゴを見た瞬間に、「なんか楽しそう」「ちょっと行ってみようかな」
そう「eNe(イーネ!)」と思ってもらえたら嬉しいです。
関西だけでなく、全国のゴルファーに自然と認知されている アイコンになってくれたら嬉しいですね。
おしゃれな若いプレイヤーが増えて、「ちょっとカフェ行こ」くらいのノリでゴルフに来れる、そんな空気感のある場所になっていけばいいなと思っています。
ぜひ肩の力を抜いて、みんなで「eNe(イーネ!)」と、感覚的にゴルフを楽しんでほしい。
生まれ変わったゴルフリンクスタカツキeNeで、これまでとは少し違うゴルフの時間を、体験してもらえたら嬉しいです。
大阪府生まれ。高校卒業後、松江寛之デザイン事務所などでグラフィックデザイナーとして勤務後、
1992年、嶋田デザイン事務所を立ち上げる。2004年、有限会社シマダデザイン設立。
2019年、「TEAM INARI」代表として、2025年大阪・関西万博のシンボルとなる公式ロゴマークに応募。
翌年、全5,894作品のなかから最優秀賞に選出された。